導入事例

Case Study

#7 株式会社もち吉様
応募総数は約4500件。
システムのフル活用で盛り上がった
「公式キャラクター名公募キャンペーン」

本社会議室にて。ライブ配信担当の衛藤結衣さん

snsforce導入企業に聞く「ライブコマースのいまのカタチ」。第8回は、おせんべいやあられなどの米菓を製造・販売している株式会社もち吉です。もち吉のライブ配信の視聴者層は、30~50代の女性が中心となっています。Instagramにあまり慣れていない方も多いことから、同社では配信内容に一工夫を加えているといいます。また、snsforceを導入したことで、同社初の「公式キャラクター名の公募キャンペーン」も実施が叶ったそうです。今回、そのようなもち吉のインスタライブについて、運用体制やキャンペーン実施時のエピソードなどを詳しくお伺いすべく、通信販売部 通信販売企画課の衛藤結衣さんを取材しました。

〈インタビュー〉

衛藤結衣 様

株式会社もち吉
通信販売部 通信販売企画課

ライブの視聴者層は30~50代。
意識するのは、配信後の動線を分かりやすく示すこと

まず、貴社の事業内容を教えてください。

衛藤弊社は福岡県直方市に本社を置く米菓メーカーです。1929年の創業以来、「餅を愛し、餅一筋に生きる。」をアイデンティティに掲げながら、こだわりの国産米と水、職人の熟練した技術をもとにおせんべいやあられを製造。国内に多数の店舗を構え、ECサイトも展開しながら、全国のお客様においしい米菓をお届けしています。

同社商品イメージ(写真はHPより拝借)

ライブ配信は、いつから行っているのですか?

衛藤ライブ配信自体は、2021年の春からスタートさせました。大きなきっかけは、コロナ禍で店舗に直接足を運んでくださるお客様が減ってしまったこと。もち吉のファンを改めて増やすべく、以前から運用し続けてきたInstagramを活用し、手探りで始めた取り組みでした。

インスタライブを開始した当初は、どのような配信をしていたのでしょうか。

衛藤当時は現在のような商品紹介を行うインスタライブではなく、弊社の運営する憩いの場「もちだんご村」にある花壇や水車を中継で映し、オンラインお花見と称した配信を行っていました。ただ、そのような配信内容だと徐々にネタが尽きてくること、お客様の来店頻度の減少で商品の特徴やおいしさを実感していただける場が減ってしまったことから、2021年の夏には商品紹介を行うライブ配信を開始しました。

視聴者はどのような方が多いのでしょうか。

衛藤弊社は通信販売も含め、もともとお客様の年齢層が高い傾向にあるため、Instagramのフォロワーやライブ配信の視聴者層も30~50代の女性が中心となっています。Instagramのメインユーザー層と比べると比較的高めかもしれません。

同社のライブ配信について説明する衛藤さん

視聴者層のそうした特徴を踏まえ、インスタライブを行う上で工夫していることは何かありますか?

衛藤Instagramを日頃から活用されている20代の方と比べると、機能や使い方に関する質問が増える世代になりますので、お客様から質問をいただくことが多い機能の使い方や配信後に起こしていただきたいアクションの動線については、配信の中で具体的に説明するようにしています。

例えば、弊社はカルーセルでECサイトに飛ぶタイプのDMを送付しているため、「DMが届いたら写真を押してECサイトに移動してください」ということをお伝えしたり、DMが届かない場合には別のフォルダを確認してみていただきたい旨をお話したりしています。なるべく専門用語などは使わずに、平易な言葉で説明するよう心がけています。

インスタライブの配信体制についても、教えていただけますでしょうか。

衛藤出演者に関しては、Instagramの運用担当である私とTwitterの運用担当者の2名体制を基本として配信しています。ただ、最近は店舗の販促担当が参加する機会も増えており、3名体制での配信もよく行っていますね。照明やカメラなどの調整を手伝ってくださる方も入れると、総勢5~6名でインスタライブを実施しています。

配信日は固定化していますか?

衛藤配信日は不特定で、弊社が何かイベントを実施したり、お彼岸などの年中行事が近づいたりしたときにインスタライブを企画しています。配信日が決まったら、Instagramで前日に告知。その日に紹介する商品のほか、お客様に郵送している紙のDMやチラシなどの販促ツールを準備した上で当日に臨んでいます。

なぜ、紙のDMの用意を?

衛藤ライブ配信の中でそのDMを見ながらお話をすることで、お客様にDMの内容を思い出していただきたいからです。チラシやDMとインスタライブを連携させることで、より購買につなげることができればと考えています。

snsforceの機能を大きく活用した
「公式キャラクター名の公募キャンペーン」

snsforceを導入する以前、ライブ配信に対して感じていた課題を教えてください。

衛藤ライブ配信の課題は、大きく2つの点で感じていました。1つ目が、配信のために行う事前準備の負荷が大きかったことです。紹介する商品の特徴やお客様に起こしていただきたいアクションについてしっかりと説明できるよう、台本もかなり作り込んでいたのです。さらに、ライブ配信後は商品情報を確認していただけるよう、ストーリーで商品をひとつひとつ紹介していました。2つ目が、ライブ配信の実績や成果を数値化できず、社内で上席への業務報告ができていなかったことです。客観的なデータをまとめた報告書をつくることができないため、特に年齢の高い上席に対してインスタライブの実施意義をうまく説明できないことにもどかしさを感じていました。

以前はライブ配信の準備が大変で、成果を数値化できなかったことが課題だった

snsforceの導入後、そのような課題は解決に向かいましたか?

衛藤解決につながっています。特にコメントログ機能は本当に助かっていて、ライブ配信終了後にコメント内容やコメント数、視聴者数を振り返ることで、成果や実績を報告書にまとめて社内で報告することができるようになりました。また、DM機能のおかげで、ライブ配信にかける事前準備の時間を圧縮することもできました。配信で紹介した商品の情報を後からお客様にDMで送れるようになったことで、台本をそこまで作り込まなくても良くなったからです。

ちなみに、DM機能は最近、DMを送付可能な期間の設定ができるようアップデートを行いました。最新機能はいかがですか?

衛藤さらに使いやすくなったと感じています。弊社は商品の特性上、毎年発売する季節商品があるのですが、DMの送付期間を設定できるようになったことで、トリガーとなるキーワードの工夫や設定の細かな工夫をせずともよくなりました。こうした便利な機能が使えるsnsforceの導入があったからこそ、弊社としても「公式キャラクター名の公募」という新しい取り組みに挑戦できたのだと思います。

公式キャラクター名の公募について、ぜひもう少し詳しくお聞かせください。snsforceのどのような機能を活用することで、そうした取り組みが可能になったのでしょうか。

衛藤今回のキャンペーンで主に使ったのは、コメントログ機能とDM送付機能です。コメントログ機能は、お客様からインスタライブのコメントで募集したキャラクター名のアイデアを集計する際に大きく活用しました。具体的には、コメント内容をcsvに落とし込み、アイデアを集計。分類や集計を1日で終え、公式キャラクター名に対するお客様の熱量の高さを保ったまま、最終的な名前の決定に向けた投票キャンペーンを行うことができました。

なるほど。それでは、DM機能はどのように活用を?

衛藤DM送付機能については、名前のアイデアをコメントしてくださったお客様に対して、コミュニケーションをさらに強化できるよう、公式キャラクターからかわいらしいメッセージが届く設定を行いました。そうした取り組みが功を奏し、結果として公式キャラクター名のアイデアは、X(旧Twitter)で募集したアイデアも合わせると約4,500件の応募が集まるまでに盛り上がったんです。

公式キャラクター名は『もちなり』に決定!

衛藤その後、お客様からの投票を経て、キャラクター名は「もちなり」に決定。7月11日には、福岡県直方市に「もちだんご村モール」という複合商業エリアが完成したこともあって、もちなりをあしらった新商品を抽選でプレゼントするキャンペーンも行いました。公式キャラクター名の公募から決定、キャラクターの浸透を図ったキャンペーンの実施まで、一連の施策をまとめ、盛り上げるためには、システムの導入は必要不可欠だったと思います。

インスタライブを盛り上げ
ECサイトや店舗の売り上げ拡大に貢献したい

ところで、先ほど貴社のインスタライブの視聴者は年齢層が高めだというお話がありました。今回のキャラクター名公募ではコメントが多数集まったようですが、普段のインスタライブでは、視聴者からのコメントはスムーズに集まっているのでしょうか?

衛藤というと?

コメントがDM送付のトリガーになるという点を、年齢層の高い視聴者の方に知っていただくのにも工夫が必要ではないかと感じたのですが……

衛藤なるほど。その意味で言うと、実は弊社のインスタライブではもともと、配信終了時に必ず言う終わりの挨拶の言葉があるんです。「おつもちでした」とか「おつもち」という言葉を言ってから、配信を終わるようにしているのですが、それをお客様にもコメントしていただくことで、DM送付のトリガーとなるよう設定しています。

もともと存在していた合言葉が、snsforceのDM送付機能にうまくはまったのですね。

衛藤そうなんです。ライブ配信で以前から使っていた合言葉なので、お客様としてもコメントを書くことへのハードルが下がるように感じています。

最後にインスタライブの今後の目標や展望を教えてください。

衛藤今後はインスタライブをさらに盛り上げ、ECサイトの売り上げ拡大や店舗への来店促進に貢献していきたいです。Instagram運用のメリットは、日ごろの運用に加えて、クーポンなどの施策と掛け合わせることで、ECサイトや店舗の集客に役立てることが可能な点にあると思っています。snsforceを利用し始めて間もないため、テイラーアップの松村さんや加藤さんにいろいろと機能やInstagramの活用方法を教えていただきながら、弊社のアカウントを育て、ファンの拡大と売り上げ拡大につなげていけたら嬉しいです。

今日はさまざまなお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

取材・文 市岡光子
写真提供 いからしひろき

Contact

試験的に導入を始めてみたいという方も、
お気軽にお問い合わせください。